今回は、自然あふれるハワイの中でも特にスピリチュアルな場所、モアナルアガーデンの魅力についてご紹介します。初めて訪れる人でもどこか懐かしさと安心感を抱く、そんな場所です。
海と山に囲まれたモアナルア地区は、古代には妖精のような存在が住んでいたといわれる場所であり、オアフ島の中でも特に多くの神話が残る古くからの歴史ある土地です。
かつてこのエリアには、魚の養殖池や、ハワイアンの主食タロイモを栽培する池が数多くあり、モアナルアガーデンには、今もタロイモの池があり緑の葉でにぎわいます。そんな自然のパワーを感じることのできるモアナルアガーデンの魅力をお伝えします。
【愛される理由その1】モアナルアは人が集まる場所
モアナルアガーデンはもともと、ハワイを築いたカメハメハ王家の所有地であり、王様はこの場所をハワイ伝統舞踊であるフラと詠唱の中心地としていました。そのため、ここは今も昔もハワイの文化を担う重要な役割を果たすような特別な場所。
その後もフラ文化に貢献したカメハメハ5世の避暑地が建てられるなど王家所有の土地でしたが、ビジネスパートナーでもあったサミュエル・デーモン氏が受け継ぎ、現在の公園というかたちになりました。世界中の文化や植物を取り寄せたモアナルアガーデンはすべての人々から愛される憩いの場として、ハワイ人気観光地の一角となっています。
【愛される理由その2】 古くからフラの中心地
言葉の代わりに体で表現するハワイ伝統舞踊のフラですが、実は過去に約50年ものあいだ、アメリカの宣教師団によって厳しく禁止されていた時代があります。そんな背景があったからこそ、その後にフラの復興に尽力したプリンスロット(カメハメハ5世)を称え、非競技のフェスティバルとして純粋にハワイアンカルチャーを楽しめるイベントが生まれました。それが、毎年7月にオアフ島で開催されるプリンスロットフラフェスティバル。
現在の開催地はダウンタウンのイオラニ宮殿へと移されましたが、イベントの始まりはフラとプリンスロットゆかりの地であるこのモアナルアガーデン。奥につくられた芝生のフラマウンドのステージでは演者が、その周りではシートやビーチチェアを広げた観客でにぎわいました。太陽のもとで行われる野外スタイルは開催地が変わっても引き継がれています。
今でも、フラマウンドの前に立って耳を澄ませば、どこからかフラの音楽がきこえてくるようですね。
【愛される理由その3】 耳で覚えた日立の樹
「この~木なんの木♪」でおなじみの日本の電機メーカーのCMソング「日立の樹」。この曲を耳にすれば大きなかさが特徴的な木を思い浮かべる方も少なくありません。この大きな木は『モンキーポッド』といい、中南米を中心とした豆科の植物で、広く亜熱帯の各地に分布しています。ロコにとっては身近なところで見かけることのできる、普段から親しまれている木。そのため、実はモアナルアガーデンにモンキーポッド目当てで訪れる観光客は日本人がほとんど。
CMで使用されたあの1本の大樹は曲名でもある『The Hitachi Tree(日立の樹)』と呼ばれ、ハワイ州の“Exceptional Tree”「特別な木」に認定されています。歴史的価値や美的価値はもちろんのこと、希少性や樹齢、大きさなど広い観点から選ばれた特別な木は保護、保存する目的からとても大切にされています。樹齢130年となる日立の樹をはじめ、生命力にあふれた多種多様な植物が楽しめるモアナルアガーデンでぜひ1度、深呼吸をしてスピリチュアルな空気を感じてみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。歴史あるこの公園は、観光地としてだけではなく、ウェディングでも人気の場所です。写真のようにフラマウンドの前で愛を誓うこともできます。ロイヤルカイラではフラマウンドのあるプリンスロットフラパ、モンキーポットの下のマカイマウンド、石畳が美しいアパナの3会場の挙式をご案内しています。
地元の人もたびたび足を運びたくなる、そんなスピリチュアルな雰囲気があふれる素敵な公園です。ハワイを訪れた際はぜひ訪れてみてください。