さまざまな人種が集まるハワイでは、ハワイ特有の風習が根付いています。
例えば、ハワイには「malama aina」という「大地を大切にしなさい」という言葉があり、山から海までハワイに宿るすべての自然や文化に対して「マラマ=思いやりの心」を持って接することを大事にされてきました。
今回は今のハワイを創り上げたハワイアンの風習について、いくつかご紹介します。
【ハワイの風習その1】 ハワイアンカルチャーを愛でるレイ・デー
レイはハワイの人々の温かい想いを代弁し、愛情や友情を象徴するもの。「ようこそ」「おめでとう」「ありがとう」、そして、時には「さようなら」の意味を込めて、レイを贈り合う習慣があるのは有名ですよね。1928年に「伝統的なレイを作ったり身に付ける日」として5月1日をレイ・デー(レイの日) として以来、学校でもレイ・デーという日を使ってクラスごとに習ったフラを披露するようなイベントを行ったり、ワイキキでも毎年レイ作りなどのイベントが開催されているほど。昔からの伝統や風習を重んじるのはハワイの美点の1つですね。
【ハワイの風習その2】クプナ・オハナの精神を大切にする
ハワイ語で「クプナ」は年配者、「オハナ」は家族を意味する言葉です。古来ハワイアンはクプナを敬い、クプナを尊重していました。また、「オハナ」の精神は、「助け合いの精神」を意味し、現代ハワイではさらに血縁を超え、学校や職場などの仲間のことを総じて「オハナ」ととらえる人もいるほどで、家族を大切にする風習も古代より伝わってきた伝統的な風習です。年配者を敬い、家族を大切にするのは日本でも通じる文化でもありますが、人情深いハワイアンの人柄と心持ちが表れていて、とても素敵な風習ですよね。
【ハワイの風習その3】 思いやりを大切にするアロハ・スピリット
ハワイの魅力は美しい自然や気候だけではありません。愛情深く思いやり溢れる心持ち、おもてなしの心などのアロハ・スピリットもまた、世界中の人々を魅了する美点の1つです。
「ALOHA」の1文字ずつに込められた意味、これらはハワイの人々の魅力と温かさ、そして誠実さを表しています。そして、ハワイ先住民の人たちが培ってきた、集団で生きる術であり、たくさんの民族で構成されている地だからこそ、現代のハワイの人々にとっても、とても重要な意味をもっています。
アロハ・スピリットは、お互いを受け入れ、助け合いながら生きてきた歴史背景が生んだ、ハワイの美徳ともいえる風習です。
最後に
いかがでしたでしょうか。日本にも昔から大切にしてきた文化があるように、ハワイにも昔から守られてきた文化や風習があります。ビーチ1つにしても、ハワイアンは自然を守りたいという想いが溢れていて、こうしたハワイ文化は、自然も含めた生きるものすべてに対するアロハの精神に基づいているということを感じます。「思いやり」や「深い愛情」の心を大切にしてきた文化。ハワイはロケーションなどの目に見える魅力だけではなく、見えない「人の心」を感じる風習があるからこそ、世界中の人が魅了される場所になっているんですね。