ハワイには昔から受け継がれた伝統工芸品がたくさんあります。今回はその中でも、ハワイらしさ溢れる伝統工芸品3点をご紹介します。
【ハワイ伝統工芸品その1】Lauhala(ラウハラ細工)
日本ではあまり馴染みがないものの、ハワイの伝統工芸品を調べると必ず紹介されているのがこのラウハラ細工。ラウハラ細工とは、細長いハラの木の葉(ラウ)を乾燥させて一定の幅で割いて編み込んだもので、ハワイの王族も寝具として使用していたほどハワイアンの生活を長年支えてきた優れた工芸品であり、下準備に手間と時間をかけた、ハワイでは有名な芸術品です。マットや小物ケース、アクセサリー、バッグなどバラエティ豊富で、丈夫で長く使えることからお土産としても好評です。最近では、ラウハラ編みのワークショップ体験も行っているので、ハワイの文化に触れながら、自分だけのオリジナルを作ってみるのもいかがでしょうか。
【ハワイ伝統工芸品その2】ハワイアン・キルト
ハワイでだけでなく、誰もが一度は目にしたことがあるだろうハワイアンキルト。今や気軽に自宅で挑戦できるキットも売っていて、日本人でも身近なものになっています。ハワイアンキルトは、アメリカで人気のあったパッチワークキルトを、本土からハワイに来た宣教師の妻たちがハワイの淑女たちに教えたのが始まりとされていて、そこから自然の植物をモチーフにしたハワイならではの独自のデザインで発展しました。ハワイを感じることができるだけでなく、自宅を素敵に演出してくれるインテリアにもなります。一針一針長い時間をかけ作られ、作り手の思いや気持ちが込められたキルトは、子孫へ受け継がれるのが習わしになっている、未来に繋がる素敵な伝統工芸品です。
【ハワイ伝統工芸品その3】Lei(レイ)
ハワイと言えば誰もがすぐに思い浮かぶほど、代表的な伝統品である「Lei(レイ)」。使われる花によってもたらす意味や、つなぎ方、編み方によってスタイルが異なり、現代ではさまざまなバリエーションがあります。元々は、単なる首飾りではなく、神へのお供えの品として扱われ、今では感謝や敬愛の気持ちで贈られるものとなりました。ハワイ語で「親愛なる・愛する人」などを表す言葉で、語源は『繋がり』の意味をもつとされていることから、ハワイウェディングでも欠かせないアイテムとなっています。
最後に
今回はハワイの歴史や文化についてご紹介させていただきました。有名な伝統工芸品もそれぞれに歴史があり、愛情を持って作られ、変化を経て、現代へと受け継がれています。ウェディングの場面でもサムシングオールドという「先祖代々受け継がれてきたものや家族から譲り受けたものを身につけると幸せになる」という言い伝えがあります。大切な人が愛情を持って使ってきたアイテムだからこその落ち着きや安心感を感じ、幸せのバトンを繋ぐのも素敵ですよね。今回紹介したハワイでは欠かせない存在となっているレイについて、また次回詳しくご紹介させていただきます。ぜひそちらもチェックしてみてください!